コイリングとはコイリングピンに材料を押しつけ、曲率を与える方式と芯金に材料を巻き付け成形する旋盤巻き方式に大別されます。コイリング工程は、ばね仕様のコイル径、巻数、自由高さ、荷重、ばね定数などの品質の大部分が決まる重要な工程であり、現在では機械化も殆どですが、トーセイでは機械規格から外れた形状の難しいバネについては、熟練の職人による手作業で実施いたします。
研削加工とは、研削工具である研削砥石や超砥粒ホイールなどを用いて、砥石作業面上の多くの切れ刃で工作物表面をわずかに削り取り、所要の寸法、形状および表面粗さなどに仕上げる加工方法です。研削の目的はばねの直角度をよくすることで荷重の偏心や座屈を防ぐためや、密着寸法をより短くするため、ばねの端末による相手部品の損傷を防止するために実施いたします。
仕上げに寸法調整(芯取り)を行います。01.mmの寸法と1NTのバネ特性を実現するためには機械では実現が不可能です。ですので、トーセイでは手作業にて寸法調整(芯取り)を行います。この際に活躍するのが、トーセイが独自に開発した「箸」です。適度なピッチ間隔に広げる作業を各ピッチ箇所で行い、全体の寸法と特性を調整します。単純な作業ですが、適度な寸法を出す力加減は、長年経験を積んだ職人にしかわかりませんし、数が多くなるほど集中力の維持が大変な作業になります。
トーセイでは投影機での寸法測定の他、バネの荷重を測定する荷重試験機や素材や焼入れ後の製品硬度を測定する硬度計等多数の測定機器による測定を行い、「異常品を絶対に流出させない!」をモットーに些細な異常も見逃さないよう管理を徹底しております。
メールでのお問い合わせ